研磨について
当店ではコーティング剤を塗布する前に下地を整える目的で必ず研磨をします。
主に新車へのプライマーバインダー処理として「ライト研磨」、洗車傷を取り除く「ミドル研磨」、シミやウォータースポット(クレーター)を可能な限りフラットにする「ハード研磨」の3つのコースをご用意し、塗装の状態に合わせた最適な研磨をご提案します。
研磨とは
「磨き」や「ポリッシュ」と同義語で、機械(ポリッシャー)・バフ・研磨剤(コンパウンド)を組み合わせて塗膜を削ることです。
今日の新車塗膜の厚みは100μ(ミクロン)前後です。(メーカー・車種・色によって様々です。)また、ほとんどの車がカラーベースの上にクリヤーという透明な塗装がなされています。研磨するのはこの30μ前後のクリヤー塗膜の範囲です。食料品の保存に使うラップが10μ前後ですので、いかに塗装が薄いかお分かり頂けると思います。
コーティング剤を塗っただけでは車は綺麗になりません。荒れたお肌にファンデーションが上手くのらないのと同じで、洗車傷・シミがある塗装にコーティング剤を塗っても完全に定着せず、すぐに剥がれてしまいます。
研磨で細かい傷を消し、荒れた塗膜をできる限りフラットにすることで本来の輝きを取り戻します。コーティングの仕上がりはこの研磨に100%依存します。
当店の研磨
認定資格であるコーティング技能検定に合格した有資格者が施工します。
「限りある塗膜を極力減らさない」という前提の下、主に特殊ダブルアクションポリッシャーを用いて研磨します。シングルアクションポリッシャーやギヤアクションポリッシャーは、研磨中に塗膜の温度を上げ、塗膜剥離の危険や磨き過ぎる危険を孕んでいます。1度の研磨で塗膜を削りすぎると、再び洗車傷が増えた際に磨くことできなくなってしまいます。塗膜に負担の少ない研磨でなおかつ視認できる洗車傷は最大限目立たなくします。近年増えつつある、トヨタ・レクサスで採用されているセルフレストアリングコートや日産のスクラッチシールドといった自己修復性耐スリ傷塗装に対する研磨工法も確立しています。
磨き方を誤れば、バフ目(オーロラ)という磨き傷が付いてしまいます。太陽の光がメラメラと燃えるように乱反射する車を見たことはありませんか?あれは鈑金塗装後の磨きで付いたバフ目である可能性が高いのです。道具があれば誰でも綺麗に磨けるわけではありません。また、経験年数が長いから上手に磨けるというわけでもありません。
当店は研究に研究を重ね、あらゆる塗装に対応した研磨技術でコーティングの効能を最大限に引き出します。